糖質制限(食)について(2)

今回は具体的に私がどのように糖質制限をやっているのかと糖質制限をこれからやろうとする人へのアドバイスを書きます。

(炭水化物は体内で糖に替わるので炭水化物=糖と考えて下さい。糖質制限はもちろんその糖(炭水化物、あるいは糖そのもの)を食べる量を大幅に減らす食事法です。効用は前回書きました)

家での食事、基本的にご飯、パン、麺、ポテト、甘い飲料、炭水化物で出来た菓子は摂りません。果物もあまり摂りません。その代わり、それ以外はあまり考えずに食べます。唐揚げとかカボチャを煮たものとかは食べています。禁止している物以外の糖質を食べるために余地を残す感覚です。惣菜など買うと糖質が結構含まれている場合があります。それを気にせず食べるため余地を残しているのです。糖質は何グラムまでと決めているわけでも、細かい量を気にしている訳でもありませんが、あえて言うなら1日70g以下という感じでしょうか(食品の糖質含有量をチェックすることはよくあって、その感覚から言っています)。パンやご飯をたくさん食べると1食で簡単に上限を超えます。糖質制限の立場からするとご飯、パン、麺を3食は異常な糖質量です。

炭水化物の代わりに主食となるのがタンパク質(肉、魚、チーズとか)です。前に書いたように私は乳製品が好きなので、チーズをよく食べます(プロセスチーズは体によくくなくて、ナチュラルチーズが良いと書いてあるのをよく目にしますが、気にせずどちらも食べています)。糖質制限では体が自然にタンパク質をかなり要求するようになります。体の要求に従って量を決めれば良いと思います。野菜類は必須の組み合わせです。糖質制限の人が摂るべき食については情報がたくさん出回っているのでここでは詳しく書きません。あれダメ、これダメと面倒くさくなり過ぎるのは避けてシンプルなやり方を採用したいところです。

(私は外食はたまにしかしない生活です。外食の時は選択できる環境を考え、選択しにくいときは糖質でも構わず食べます。ファミレスや、居酒屋なら糖質制限メニューは容易です)

私のやり方だと寿司も、ラーメンも、おいしいパンも食べられないことになります。穏当なやり方なら2食主食糖質抜き、1食主食炭水化物となるのでしょうが、そのようなやり方だと糖質制限に入りにくいと思います(糖質制限が十分身についた後ならそのやり方ができるかもしれません。ただ、そういう状態になったらあえて1食炭水化物を摂ろうとは思わないでしょう)。だいたいの人は「糖質中毒」になっています。夜にラーメンを食べたくなったり、間食にポテトチップスを食べたくなったり、甘い物を欲したりするのは糖質中毒で、簡単に止められないのです。糖質制限へ入るためには糖質中毒を抜く必要があります。どのような食事法をとるにせよ糖質中毒に配慮することは重要です。よく見かけるダイエット目的でファスティング(断食)を取り入れる方法は糖質中毒への配慮がなければ、断食後、即リバウンドすることは明らかです。だから1食でも炭水化物をまとまって摂るやり方を続けては糖質中毒が抜けないと考えるのです。

糖質制限が身につくとそれほど炭水化物を欲することはないのですが、身についた後、たまになら寿司やパンを食べても良いと思います(糖質制限に慣れると炭水化物は「重い」食べ物で、以前より少量で満腹感が出ます)。

最近は糖質制限に配慮したパン、麺、甘味食品、飲料がかなりあります。例えばセブンイレブン、ローソンで売っている糖質制限パンをたまに食べます。糖質の少ないプリンはよく食べています。甘い物も少しは食べたいので、そういうのを利用します(糖質オフの酒はどれもまずいのでパスです。酒はあまり飲まないので気にしないことにしました。ノンアルの糖質オフはたまに利用しています(あくまで酒代替飲料の方))。糖質オフの人工甘味料は良くないという人もいます。量が多くなく、食事時に一緒に食べるなら気にする必要を感じません。間食では糖質オフの人工甘味料は良くないと感じます。食欲がわいて余計な物を食べたくなるからです(ダイエット目的ならなおさらダメでしょう)。

食品の成分表示を見るとタンパク質には必ず同量かそれ以上の脂質が付いてきます。やや気になるかもしれませんが問題なしです。最近、色々な本でむしろ脂質の重要性が強調されます。MCTオイルの所で挙げた2冊もその内です。常識で考えても動物の体を構成するそのものを食べているのだから悪いわけがないのです(その点炭水化物と違います)。

糖質制限は頭の働きを良くし、ダイエットにも使えます。前回書いたように、その他の利点もあります。ただ、勧めにくい事情もわかると思います。食生活を大幅に変更しなければならないからです。一人暮らしならよいですが、それ以上の家族単位では問題が生じるでしょう。また、米、パン、麺といった食文化と疎遠になります。私の考えでは「頭の働き重視」という職業、嗜好の人にまず勧めます。40代以降で頭の働きの衰えを何とかしたい人がその次です。ご飯、パン、麺も今までたくさん食べてきたのだから、もう止めても良いと考えられる人たちです。

このブログ、当初の目的である三叉神経痛対策で、MCTオイルが効かなかった場合、可能性としては糖質制限と組み合わせることが考えられます。糖質制限と組み合わせた方がMCTオイルの効きが良いと考えられるからです。

 

これから糖質制限を始めようとする人たちへ体験的アドバイス

始めは糖質中毒を抜く必要があるため、かなり意識して糖質少ない食事にします。量はそれほど気にせず、何か食べたくなったらとにかくタンパク質などで腹を満たします。おそらく3週間以上経つと体が、順応します。ただ、その間、便通が途絶え気味になるかもしれません。野菜は多めに摂るのと、もし、それでも滞るならドラッグストアなどで売っている「なんとかファイバー」(スティックタイプの食物繊維)を飲むなど対策すると良いと思います。